私がサポーターになった理由

VOICE

アトツギ支援のあり方を体現する「伴走者」コミュニティ。弁護士として福岡から第3極の発展を支える


Profile

ジム

さん

弁護士

弁護士登録後、福岡を拠点に数多くの中小企業の顧問業務や訴訟に携わってきたジム。単なる法的な解決に留まらず、会社の成り立ちを「ものづくり」として捉え、経営者の想いを契約書という形に落とし込む姿勢を大切にしている。「アトツギ支援認定サポーター講座」を通じて、孤独な経営者の隣を歩む「伴走者」としてのマインドを研ぎ澄ませたジムに、受講後の変化や支援への想いを伺った。


中小企業の「守り」と「攻め」を支える弁護士として

ーーこれまでのキャリアについて簡単に教えてください。

2015年に弁護士登録をし、福岡市内の総合法律事務所で3年間修行を積んだ後、独立しました。これまでは顧問業務や訴訟、相続・離婚、さらには刑事事件まで幅広く経験を積んできました。

独立後は、一般的な民事事件に加え、引き継いだ顧問先のサポートや事業承継の相談、M&Aなど、中小企業の「守り」と「攻め」の両面を支えています。最近では2代目の経営者の方からのご相談が非常に多くなっていますね。

ーー弁護士を目指した原点には、どのような思いがあったのでしょうか?

実はもともとプロ野球選手になりたかったのですが、途中で挫折しまして(笑)。

父が事業をやっていた影響もあり、大学院では企業法務に興味を持ちました。

裁判官や検察官と弁護士の決定的な違いは「契約書を作れること」です。契約書や就業規則を整えることは、法的に会社の実体を形作る「ものづくり」のようなもの。

恩師の授業を通じて「会社の構造が見える」ことの面白さに目覚めたのが、今のキャリアの核になっています。

福岡を経済の「第3極」へ

ーー地域への思いについてもお聞かせください。

人口減少が進む中で日本が豊かになるには、企業の成長を支える金融の力が必要です。そして、福岡が東京・大阪に次ぐ「日本の経済の第3極」として発展することが不可欠だと考えています。

地元の企業が事業承継を乗り越え、元気に活動し続けられるよう、法律家として貢献したいという強い思いがあります。

「アトツギ支援の弁護士」と掲げられるように

ーー「アトツギ支援認定サポーター」は、どのようなきっかけで知りましたか?

以前からアトツギ甲子園の存在は知っており、既存の事業承継(単なる資産や役職の引継ぎ)とは違う、「家業でイノベーションを起こす」という熱量に、私が目指す法務支援のあり方とのリンクを感じていました。 ちょうど福岡県事業承継・引継ぎ支援センターの方(実は旧知のご縁もありましたが)と、これからの支援のあり方について議論する機会があり、そこをきっかけに調べてみて、アトツギ支援を次のフェーズへ進める鍵だと確信し、参画を決めました。

ーーこの資格を取得しようと思った決め手は何でしたか?

「アトツギ支援」という視点そのものが面白そうだと直感したからです。

最初から強い確信があったわけではありませんが、個別説明を聞き、実際に活動している方々と会う中で、「これは今の自分に必要な知見だ」と感じ、受講を決めました。

ーー資格取得後、ご自身の仕事やキャリアにどのような変化がありましたか?

自分の看板として「私はアトツギ支援をする弁護士です」とはっきり掲げられるようになりました。

中小企業家同友会などのコミュニティでも、安くない受講費を払って本気で学んだことを伝えると、相手に伝わる信頼感が変わります。「今度勉強会があるからおいでよ」と声をかけていただく機会も増え、支援の輪が広がりました。
自分の看板として「アトツギ支援のプロフェッショナル」であることを明確に打ち出せるようになりました。 特に経営者やコミュニティにおいて、「アトツギ支援の文脈を理解している弁護士」として認識されるスピードが格段に上がりました。「法的なリスク管理だけでなく、ビジネスモデルの壁打ちから頼める」という信頼を得られている実感があります。

家庭内のコミュニケーションにも変化

ーー実際に受講してみて、印象に残っている発見はありますか?

「長期的視点(ロングターミズム)」の重要性と、アトツギが抱える「コミュニケーション不足」という構造的課題です。

実は私自身の妻の実家も事業を営んでいますが、これまでは店舗管理が中心でした。講座での学びを活かし、現在は妻を中心に「経営企画チーム」を立ち上げ、週に1〜2回は会社の構造や将来について深く話し合うようになりました。

家族間の問題を客観的に分析し、解決に向けて動けるようになったのは大きな収穫です。

「理念を体現する仲間」という財産

ーーこの資格がなければ得られなかった「価値」は何だと思いますか?

前に進もうとする孤独な経営者に対し、どう伴走すべきかという「あり方」を学べたことです。

この講座には、そのマインドを体現しようとする熱い人たちが集まっています。単なる知識の習得以上に、同じ方向を向いて行動する仲間と出会えたことが、専門家としての自信につながりました。

3期生は本当に素晴らしい方ばかりでした。士業の考え方はある程度予想がつきますが、デザイナーやコンサルタントなど、異なる職種の方がどう支援を捉えているかを知ることで、自分の視野がぐっと広がりましたね。

東北と九州を繋ぐハブになりたい

ーー今後の展望についてお聞かせください。

積極的にアトツギ支援の現場に関与し続けるのはもちろんですが、私の母校がある東北など、まだサポーターが少ないエリアの弁護士仲間にもこの活動を広めていきたいです。

自分がハブとなって、全国にアトツギ支援のネットワークを広げていくことが目標です。

ーーこの資格は、どのような方に特に役立つと感じますか?

税理士さんはもちろんですが、公認会計士の方にもぜひ参加してほしいです。5億円規模を超えるような案件では、金融・会計の高度な専門性とアトツギ支援の視点の掛け合わせが不可欠です。

また、先代の高齢化に伴う問題も増えるため、福祉の視点を持つサポーターも今後ますます重要になると感じています。

迷っているなら、まず飛び込んでみてほしい

ーー最後に、認定サポーターを目指す方へメッセージをお願いします。

迷わずいけよ、行けばわかるさ!

まさにこの言葉に尽きます(笑)。

相手のやりたいことを否定せず、まずは「わかります」と共感した上で、別の選択肢を提示する。講座で学ぶ「傾聴と伴走」の姿勢は、すべての仕事において最強の武器になります。やってみて初めて見える景色が必ずあります。一緒に挑戦しましょう!