私がサポーターになった理由

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事業それぞれの魅力を最大限引き出す。アトツギ支援は「ダイヤモンドを掘り当てる」ロマン


Profile

アップル

さん

弁護士

企業法務を専門とする弁護士として、スタートアップから地方企業の課題解決まで幅広く手掛ける。一見、アトツギ支援とは遠い世界にいるようで、実は「事業そのものへの愛」と「地方・中小企業のポテンシャル」を強く信じている。「アトツギ支援認定サポーター」の資格を取得し、利害や感情が複雑に絡み合うアトツギ支援の領域に挑む。

地方企業のポテンシャルを最大限引き出し、全体最適を目指す

――現在のお仕事や、これまでのキャリアについてお聞かせください。

私は企業法務を専門とする弁護士ですが、特定の分野に特化することよりも、目の前の「課題を解決すること」そのものを生業としています。

普段の業務では、東京の企業を中心に幅広い分野や規模の案件を扱っていますが、同時に「地方や都市部以外の活性化」にも強い関心を持ち、地元の和歌山県にも定期的に足を運んでいます。

私が弁護士になったのは、法律が好きだということ、そして何より、自分の信念に基づいて思うままに行動できる「自由」が欲しかったからです。また、昔から芸術やアーティストなど、自分にはない才能や発想にとても興味と尊敬の念を抱いています(余談ですが、人生で最も敬愛するアーティストは椎名林檎さんです)。

「事業」や「経営」もその一つで、自分が持っていないものを持っている経営者さんや、自分では考えつかないようなアイデアを形にする事業そのものに、憧れを感じながら強烈に惹かれています。

――「アトツギ支援認定サポーター」を目指した決め手は何だったのでしょうか。

一回きりの職業人生、せっかくなら、他の誰かがやり尽くしていることではなく、自分にしかできないことに時間を使いたいという思いが根本にあります。

東京で企業法務をやっている弁護士(もっといえば男性の弁護士)は山ほどいますが、地方の中小企業を在りのままに受け入れ、そのポテンシャルを最大限引き出していきたいと思う専門家は、まだまだ足りてないんじゃないかと思います。

地方には、スポットライトが十分に当たっていない「お宝」のような事業がたくさん眠っています。そうした事業の魅力が最大限引き出されるような、そんな全体最適な状態を作ることが私の理想です。

アトツギ支援は、利害関係や家族の感情が複雑に絡み合う非常に難易度の高い領域ですが、その「複雑さ」こそが、私にとって挑戦しがいのある「好きなこと」でしたし、まさに「天職」だと感じています。

単なるプロジェクトではない、息の長い「人生の物語」

――講座を受講してみて、最も印象に残っている「発見」はありますか?

アトツギ問題の「息の長さ」と、問題の「複雑さ」ですね。これは単なる期間限定のプロジェクトではありません。複数世代にわたる物語であり、それと同時に、決して先延ばしにできない切実な問題です。

実際に受講して、これは「片手間ではなく、ちゃんとやらなければいけない」と強く思わされました。楽しいとか、やりがいがあるといった言葉で対象を客体化する前の、もっと泥臭く真剣な「ジャーナリズム的な使命感」に近い感覚をもって、アトツギにまつわる問題の実態にきちんと迫る必要があると感じています。

高い専門知識が求められるのはもちろんですが、それ以上に「当人の人生」に踏み込む覚悟が必要だと気づけたのは大きな収穫でした。

――認定サポーターという資格に、どのような価値を感じていますか?

アトツギの方から見た時の「スクリーニング(信頼の証)」になる点です。アトツギの皆さんは、本質的に向き合ってくれる存在を求めています。単にお金のためや、営業目的で近づいてくる人を瞬時に見抜く。

この資格は、いわばアトツギという世界に関わるための「入場チケット」です。信頼して話せる専門家であるという証明があるからこそ、一歩踏み込んだ深い支援が可能になります。また、コミュニティを通じて多様な業種の方々と「色眼鏡なし」で繋がれたことも、弁護士として大きな財産になりました。

講座を「真剣勝負の前準備」に。事例を研鑽し合う「勉強会」への期待

――受講してみて、さらに改善を期待する点はありますか?

講座の内容は十分ですが、今後はサポーター同士の「事例研究」をもっと深めていきたいですね。本を読んでいるだけでは実務には足りません。実戦に出る前のトレーニングとして、「自分が今抱えているこのケース、みんなならどう動く?」という具体的なディスカッションが必要です。

例えば「アトツギ甲子園」のピッチ内容を題材に、専門家としてどうブラッシュアップすべきだったかを議論するなど。定期的、かつ夜の時間帯などに腰を据えて、サポーターの腕を磨き合う場を積極的に作っていきたいと考えています。

アトツギ支援は「ダイヤモンドを掘る」ようなロマン。本業の数字ではなく、この世界が「好きな人」こそ挑んでほしい

――アップルにとって、アトツギ支援の「やりがい」とは何でしょうか。

「やりがい」は言葉にするのが難しいですね。そういう目的や理由を前提に動いているというよりは、既に話したとおり、「好き」と「覚悟」が先行していますので。

ただ、アトツギ支援には間違いなく「夢」や「ロマン」がありますよね。

例えば、仮に、なにもせず放っておけば数年・数世代は安定かもしれないが、着実にシュリンクしてしまうような事業があったとして、アトツギの方々があえて将来を見据えたリスクテイクをすることによって、次の代以降でドカンと大きくなる可能性を秘めている。

まさに、誰も知らない場所で「ダイヤモンドを掘り当てている」ような感覚です。短い、一度きりの職業人生の中でそんな現場に立ち会えるなんて、ロマンとしかいいようがありません。

今後も、クライアントにとって「必要であること」なら、どんなことでも全部やるつもりです。

専門知識が必要なら士業を繋げばいいし、現代ならAIで解決できることもある。でも、アトツギの隣に立ち、誰よりも深くその事業と人生に向き合い、突破口を一緒に見つける役割は人間にしかできません。

――最後に、サポーターを目指す方へのメッセージをお願いします。

アトツギ支援は、リスクを取らない保守的なマインドだけでは務まりません。

本業の数字やブランディングのためではなく、「アトツギという存在や、この業界そのものが好きな人」にこそ挑戦してほしい。

自分の「好き」という直感や信念を信じて、突き進みましょう!アトツギ支援の世界は、それだけの熱量を注ぐ価値がある場所です。